膵腫瘍切除術
膵頭十二指腸切除術の対象疾患
膵頭部領域の良・悪性疾患
・膵頭部腫瘍
・胆管腫瘍
・十二指腸腫瘍
・etc
膵頭十二指腸術の実際
胃を幽門部で切り離す。
肝門部で胆嚢を含めた肝外胆管を切り離す。
十二指腸を後腹膜より剝離する。
十二指腸を空腸起始部で切り離す。
膵臓を膵頭部と膵体部の間で切り離す。
上記の手技を行うことで腫瘍の摘出を完了する。
膵頭十二指腸切除術の再建方法
膵空腸吻合を行う。
胆管空腸吻合を行う。
胃空腸吻合を行う。
空腸空腸吻合を行う。
最後にドレーンを挿入し、閉腹する。

上腹部の5ヶ所の小切開部より、トロッカー(器具を挿入する筒状の器具)を留置し、手術器具を挿入し、手術を行う。
膵頭十二指腸切除術の切除範囲
膵臓は大きく、頭部、体部、尾部に分けられ、体尾部を脾臓と共に切除する。脾臓を温存する術式もある。
腹腔鏡下膵体尾部切除の対象疾患
膵体領域の良性腫瘍・低悪性度腫瘍
・Neuroendocrine neoplasm
・Solid Pseudopapillary neoplasm
・Intraductal papillary mucinous neoplasm
・etc
膵切離に用いる自動縫合器
PGAシートを用いた組織補強材一体型自動縫合器を用いて膵切離を行う。

腹腔鏡下膵体尾部切除の手順
・膵臓体部を後腹膜より剥離する。
・膵臓を頭部と体部の間で自動縫合器で切り離す。
・脾臓を膵臓とともに後腹膜より剥離し、合併切除する。
・ドレーンを挿入し、閉腹する。
術後の創部 整容性に優れている