肝胆膵外科

診療科の特徴

当院は日本肝胆膵外科学会の高度技能医修練施設に認定され、また、当学会認定の高度技能指導医のもと、高度技能医の育成にあたっています。
肝臓の手術は、進行した肝細胞癌に対しても積極的に拡大肝切除を行っています。また、大腸癌の肝転移に対しては手術前後に抗癌剤療法を追加することにより、再発の予防による予後の改善に努めております。また、腹腔鏡下の肝切除も導入し、患者への侵襲を最小限にすることに日々、努力しています。
胆道では胆嚢癌、肝門部胆管癌に対する拡大手術を施行しております。胆道の良性疾患としては胆嚢結石症や胆嚢腺筋腫症が有名ですが、手術としては腹腔鏡下胆嚢摘出術(3~4箇所の小さな傷ですむ)や単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術(臍に1個だけ傷ができる)を行っており、症例により選別して、手術後3~5日で退院可能となっています。
 膵臓癌では根治手術を行うとともに、術前後の抗癌剤療法を行い、予後の改善を図っております。また、手術できない症例に対しても化学放射線療法等を行い、腫瘍を縮小させて手術適応の拡大を図っております。膵臓の悪性度の低い膵腫瘍に対しては、腹腔鏡補助下に手術を行うことにより、低侵襲手術が可能となりました。外来は水曜日午前が稲垣、北田、木曜日午前は稲垣、徳永が担当し、専門外来を行っています。

スタッフ

氏  名
稲垣 優(いながき まさる)
役  職
診療部長(外科系担当)
専門分野
肝・胆・膵外科、移植外科(肝・腎)
卒業年度
昭和60年
資  格
  • ◆ 外科学会専門医・認定医・指導医
  • ◆ 消化器外科専門医・認定医・指導医
  • ◆ 消化器がん外科治療認定医
  • ◆ 日本臨床外科学会評議員
  • ◆ 日本肝胆膵外科学会評議員
  • ◆ 肝胆膵外科高度技能指導医
  • ◆ 日本臨床腎移植学会腎移植認定医
  • ◆ 日本移植学会移植認定医
  • ◆ Membership of The Transplantation Society
  • ◆ 岡山大学医学部医学科 臨床教授
  • ◆ 臨床研修指導医
  • ◆ 身体障害者指定医師(肝臓機能障害)
氏  名
德永 尚之(とくなが なおゆき)
役  職
肝臓・胆のう・膵臓外科医長
専門分野
消化器外科一般
卒業年度
平成9年
資  格
  • ◆ 外科専門医
  • ◆ 消化器外科専門医
氏  名
北田 浩二(きただ こうじ)
役  職
肝臓・胆のう・膵臓外科医長
専門分野
消化器外科一般
卒業年度
平成12年
資  格
  • ◆ 日本外科学会 外科専門医・指導医
  • ◆ 日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医、消化器がん外科治療認定医
  • ◆ ICD制度協議会 インフェクション・コントロールドクター
  • ◆ 日本肝胆膵外科学会 肝胆膵高度技能専門医

医療関係者向け専門情報

具体的な診療内容

肝切除術は、系統的肝切除術を基本として施行しており、門脈腫瘍栓合併例でも門脈合併切除、下大静脈浸潤例には下大静脈合併切除等、進行肝細胞癌に対しても積極的に拡大肝切除を行っています。また、大腸癌肝転移に対しては術前後に補助化学療法を追加することにより、肝内、肝外再発の予防による予後の改善に努めております。切除不能の肝転移症例に対しては、ネオアジュバント療法にて腫瘍を縮小させ、切除可能になった時点で肝切除を積極的に行っております。また、腹腔鏡下肝切除も導入し、同時性の大腸癌肝転移に対しては原発巣の腹腔鏡下切除とともに腹腔鏡下に肝転移の切除も行っており、患者への侵襲を最小限にすることに日々、努力しています。
 胆道では胆嚢癌、肝門部胆管癌に対する拡大肝切除を含めた根治手術を施行しております。肝門部胆管癌では胆管に広範囲に進展している場合も多く、切除する肝容量が多くなり過ぎ、術後肝不全を発症する頻度が高くなるため、その対策として術前に門脈塞栓術を行うことで安全に大量肝切除を行っています。胆嚢結石・胆嚢腺筋腫症・胆嚢ポリープ・総胆管結石などの良性疾患に対しては腹腔鏡下胆嚢摘出術やより低侵襲な単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術(SILS)で行っており、症例により適応を決定し、通常手術後3~5日で退院可能となっています。胆嚢隆起性病変に対しては超音波検査(EUSなど)やCT・MRI検査を行うことにより悪性疾患との鑑別を図り、鑑別困難な場合には術中迅速病理検査を追加することでより精度の高い診断・治療方針の決定に努めています。
 膵臓癌では根治手術を行うとともに、ティーエスワン、ジェムザールを用いた補助化学療法を施行することにより、予後の改善を図っております。また、手術不能例に対しても化学放射線療法、ネオアジュバント療法を行い、ダウンステージを行うことにより、手術適応の拡大を図っております。
 肝胆膵領域での内視鏡外科は、膵臓の体尾部に発生した低悪性度膵腫瘍に対し、腹腔鏡補助下に手術を行うことにより、低侵襲手術が可能となりました。また、肝臓癌に対しても内科的に腫瘍焼灼療法(ラジオ波、マイクロ波等)が困難な部位にある症例に対して腹腔鏡下に焼灼することにより、安全に、また患者様の手術ストレスを軽減することが可能となっています。さらに肝切除に関しても内視鏡用の超音波破砕装置と最新の凝固切開装置を用いることにより、出血量も少なく、安全に手術を行い、手術侵襲の軽減に取り組んでいます。

肝胆膵外科手術数

肝胆膵外科2013年業績

肝胆膵外科2012年業績

治験受け入れ可能な疾患


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